山崎さんは宇宙飛行士候補に選ばれた翌年の00年、国際宇宙ステーション(ISS)管制業務にかかわるソフトウエア会社に勤務していた大地(たいち)さん(37)と結婚。02年に長女、優希ちゃん(7)を出産した。当初は日本で2人で育児をしていたが、03年のシャトル空中分解事故で状況が一変。それまでは日本でのISS搭乗員向けの訓練が中心だったのが、シャトルやロシア・ソユーズ宇宙船の搭乗員資格も取ることになり、山崎さんの米露での訓練が急増した。
米国で山崎さんが訓練をしつつ保育園の送迎をしたり、最終的には大地さんが04年に会社を辞めて「主夫」になるなど試行錯誤を続けた。しかしすれ違いが多く、離婚の危機もあったという。
家族は衝突を繰り返しながら、08年11月のシャトル搭乗決定を経て、再びきずなを取り戻した。打ち上げ前日の4日には、ケネディ宇宙センターを望むレストランで山崎家主催の「感謝祭」を開催。打ち上げ準備のため欠席の山崎さんの等身大パネルや、応援メッセージの書き込まれた横断幕が飾られた。
約200人の親族や友人に囲まれた大地さんは「決して楽な道のりではなく、つらいことも多かったが、やっと報われる。(宇宙飛行士候補に選ばれてからの)11年間のすべてを2週間のフライトに込め、思う存分楽しんでほしい」と感無量の面持ちで語った。また、優希ちゃんは「ママ行ってらっしゃい、がんばって!」と元気な声を上げた。2人は家族用の専用席でディスカバリーの旅立ちを見つめる。
【関連ニュース】
山崎直子宇宙飛行士:11年の集大成…4月にシャトル搭乗
スペースシャトル:山崎直子飛行士、日本時間5日夜宇宙へ
エンデバー:米ケネディ宇宙センターに帰還
シャトル:山崎直子さんの両親会見「私たちも喜びを共有」
スペースシャトル:エンデバー打ち上げ成功
・ 在外有権者が投票求め提訴 裁判官国民審査(産経新聞)
・ 2年間で230回=インド洋給油・給水(時事通信)
・ 地域貢献加算、留守電による対応も可―厚労省が解釈(医療介護CBニュース)
・ 富良野塾 26年の歴史に幕 多くの俳優、脚本家を育成(毎日新聞)
・ <北九州社長殺害>元従業員を逮捕 死体遺棄容疑で福岡県警(毎日新聞)